ザカリーに捧ぐ

メンヘラ女は人に迷惑を掛けるものと、そうでないものがあると思うけど、これはひとに迷惑を掛けるメンヘラ女が一人のおっさんを殺したことから始まる大変なドキュメンタリーでした。この世のあらゆるおっさんは、あらゆる運命によって死んでいるだろうけど、それをドキュメンタリーしたことにより一人のおっさんとその家族に対して涙を流すことになったのが、この私です。メンヘラ女に呪われたおっさんが死に、そのおっさんとメンヘラ女の間に生まれた子供に向けて作られたドキュメンタリーであった、メンヘラはあらゆるメンヘラを繰り返しおっさんの家族を疲弊させるので憤りを感じていましたが、きっと大丈夫だろう、アメリカんドリームが幸せを巻き起こすだろうと思って途中で寝てしまいました。しかし、カナダが舞台だったのでアメリカンドリームは起きませんでした。私は頭にきて泣いてしまったけど、とにかく理不尽は強い。どんな筋肉よりも理不尽は強い。だから、がんばろうニッポン!負けるな、日本!にっぽんのどこかで、こんな理不尽が罷り通っているんだとしたら、わたしは応援します。でも私の耳に届いたときにはきっと既に、このドキュメンタリーのように理不尽が勝ったというだけの悲しい情報があるだけなんだと思う。そんなのって、ないよ!