フランケンウィニー


わたしは大人になったのでそろそろ保険に加入しなければいけないと思い立ち、保険に入りました。契約書の処理や説明を受けているとき保険ウーマンが「あ、木村カエラさんに似てるって言われません?」と言ってきたので、え?そうですか?あはは、と言いました。それから印鑑を押したり書類に記入しているときに「最近はカエラちゃんも映画の主題歌なんか歌ったりして忙しいでしょ、なーんて(笑)」と私をカエラちゃんに見立てた冗談を言ってきたので私は「あはは」と笑いました。契約がおわって席を立つと、保険ウーマンは隣に座っていたちょっと年配の保険おじさんにも「ほら、こちらのお姉さんとても木村カエラちゃんにそっくりでしょ?」と言っていました。年配の保険おじさんは一瞬「木村カエラ?」という顔を見せたあと、前髪をチョキチョキするジェスチャーを見せて「ああ、本当だ」と言いました。私は「あはは、ありがとうございます(笑)」と言って店をあとにしました。それから夫とフランケンウィニーを見に行きました。カエラちゃんの歌は劇中もエンドロールすらも一秒も流れることなく終わりました。死んだ犬が雷に打たれて生き返ったので感動して泣きました。おもしろかったです。